「最初の会社で、人生は決まらない」— 中小企業の代表になった私が、新卒のあなたに伝えたいこと
はじめまして。
私は現在、社員十数名ほどの小さな会社を経営しています。
いきなりですが、正直にお伝えします。
私は新卒の就職活動で、「やりたいこと」ではなく「給与」を基準に会社を選びました。
当時はやりたいことも明確ではなく、
「せっかく働くなら、少しでも条件が良い会社に行きたい」
そう考えるのは、ごく自然なことだったと思います。
結果として、社会的にも知名度のある企業に就職し、その後、人材業界へ転職し、法人営業として多くの企業と関わってきました。
そして今、縁があって中小企業の経営に携わっています。
今日は、そんな私だからこそ伝えられることを、新卒の皆さんに向けて書きたいと思います。
「やりたいことが分からない」は、悪いことではない
就職活動をしていると、
- やりたいことを見つけなさい
- 自己分析をしなさい
- 将来のビジョンを持ちなさい
そう言われることが多いと思います。
でも、私は思います。
20代前半で、人生を通してやりたいことが明確な人の方が、少数派です。
社会を知らない状態で、自分に合う仕事を完璧に選ぶことは、とても難しい。
むしろ自然なことです。
私自身も、最初の会社に入った時、
「ここで一生働く」と強く決めていたわけではありません。
最初の会社は、「正解」を選ぶ場所ではなく「知る」場所です
実際に社会に出て初めて、
- 自分は何が得意なのか
- 何が苦手なのか
- どんな環境が合うのか
- どんな働き方がしたいのか
が、少しずつ分かってきます。
つまり、最初の会社は「人生の答え」を出す場所ではなく、「自分を知る場所」なのです。
だからこそ、最初から完璧な選択をする必要はありません。
大企業と中小企業、どちらが良いかではない
私は、大企業と中小企業の両方を外からも中からも見てきました。
どちらが優れている、という単純な話ではありません。
ただ一つ言えるのは、
中小企業には、「一人の影響力」が圧倒的に大きいということです。
社員数が少ないからこそ、
- 自分の意見が会社を変えることもある
- 自分の成長が会社の成長に直結する
- 経営者の近くで仕事ができる
これは、大企業ではなかなか得られない経験です。
「転職すること」は、悪いことではない時代
今は、転職が当たり前の時代です。
実際に、転職を前提にキャリアを考えている方も多いでしょう。
それは、決して間違いではありません。
むしろ、私はこう思います。
一度社会を経験した人の方が、本当に自分に合う場所を選べる。
社会を知った上で、
- 自分は何をしたいのか
- どんな人生を歩みたいのか
を考えて選ぶ会社は、きっと納得感が違います。
そして、そうして選んだ先の一つが、私たちのような中小企業であることも多いのです。
小さな会社には、「人生を変える距離感」があります
中小企業は、決して派手ではありません。
福利厚生も、大企業ほど整っていないかもしれません。
でも、その代わりにあるものがあります。
それは、
人と人との近さです。
- 自分の仕事が、誰の役に立っているか見える
- 誰と働いているのか、顔が分かる
- 自分が必要とされている実感がある
これは、働く上での大きな価値だと思っています。
20代は、「迷っていい時間」です
もし今、
- やりたいことが分からない
- この会社でいいのか不安
- 将来が見えない
そう思っていたとしても、大丈夫です。
20代は、迷うための時間です。
遠回りに見える経験も、すべて無駄にはなりません。
私自身、回り道をしたからこそ、今の仕事に意味を見出せています。
最後に
就職活動は、人生のゴールではありません。
スタートです。
最初の会社で、人生がすべて決まるわけではありません。
社会を知り、自分を知り、その先で、
本当に自分が力を発揮できる場所に出会えたら、それでいいのだと思います。
そしてもし、その選択肢の一つとして、
私たちのような小さな会社に興味を持ってもらえたなら、これほど嬉しいことはありません。
皆さんのこれからの人生が、実りあるものになることを、心から願っています。
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